ここ数年、猫ブームが続いていて、猫を飼おうかなと考えている人は多いのではないでしょうか?
2017年の統計で、とうとう犬を飼っている人より猫を飼っている人の方が上回りました。
猫の人気は、見た目やしぐさの可愛さはもちろんですが、犬より飼いやすいことが理由だと感じます。
私も猫を飼ってますが、『猫は散歩しなくていいし、犬よりは鳴かないから近所迷惑になることもないし飼いやすいだろうな』という考えが確かにありました。
猫を飼うと、十数年間共に過ごすことになりますから、「飼いやすいから」「可愛いから」という安易な気持ちで飼うのではなく、しっかり考えて決断してほしいと思います。
猫を初めて飼おうと考えている人へ「猫」とはどういう生き物なのか、どういう習性なのかを知ってもらい、飼ったあとに「思ってたのと違う」と後悔しないよう参考にしてもらいたいと思います。
猫は単独行動派
集団で行動する犬とは違い、猫は単独行動する生き物です。
そのため、相手に合わせたり服従するといったことはしません。
「自分のしたいことをして、したくないことはしない 」
のが 「猫」。
甘えたいときは甘えますが、飼い主が遊んであげよう(遊んでもらおう?笑)と思っても知らん顔でいることも多いです。
名前を呼んで返事をしてくれる時もあれば完全無視の時もよくあります。(飼い主のことを好きなら何かしらのリアクションはありますが)
マイペース、自由、気まぐれなどと言われるゆえんはここからきてるのでしょうね。
ちなみに猫は単独行動で縄張りを作るので、縄張り意識が強く、主に雄猫はマーキングをします。
が、去勢することで性的に縄張り争いをする必要がなくなるためマーキングもしなくなります。
私が初めて飼った猫は当時7ヶ月になった頃くらいだったと思いますが、カーテンにマーキングされて、慌てて去勢しました。
性格も穏やかになりましたよ。
猫=寝子
猫は「寝子」と言われるように睡眠時間が14〜16時間ほどと言われ1日の3分の2程度の睡眠を取っています。
我が家の猫はそこまで寝ている感じには見えませんが、ゆったりくつろいでいる姿をみる頻度は多いです。
もともと猫は肉食動物のため狩りをする生き物。
狩りをするまではエネルギーを温存するためにゆっくり体を休めて狩りに備えていると言われると納得がいきます。
ただ熟睡している時間は短く、浅い眠りで身の危険を感じたらすぐに起きれるようになっています。
狩猟動物の野生の本能を色濃く持ち合わせているんですね。
眠りの浅さは、寝ている体勢や常に耳が動いている状態から確認できますよ。
猫は夜行性?!
暗闇の中でも目が利き、ランランと光る目を見ると、夜に活発に行動していて
いかにも夜行性と思いがちですよね。
私も長年、猫は夜行性だと思っていました。
でも実は、薄明薄暮性 (ハクメイハクボセイ)で、 夕暮れや早朝といった薄暗い状態の時間帯に活発に行動します。
食料となるネズミなども薄明薄暮性で、明け方は鳥も動き出すことからこの時間帯が活発になるようです。
確かに我が家の飼い猫も毎回ではありませんが、明け方4時半頃ニャーニャー鳴いたり、大運動会が始まったりします。(汗)
早朝にご飯欲しいと飼い主のところにやってくる猫ちゃんも多いようですし、
そういえば、発情期は早朝に鳴き声がすごいですよね。
薄明薄暮性だからか!なるほど!と合点がいきます。
高いところや、狭いところが好き
野生の本能を色濃く持ち合わせている猫ならではの特性です。
高いところにいれば外敵から身を守ることができるし、獲物も見つけやすいですよね。
私たち人間からしたら高いところは危ない気がしますが、猫は平衡感覚が優れているので、高いところは危ない場所というより逆に安全な場所です。
我が家の猫もどこにいるか探すと、タンスの上やロフトの上からこちらを見下ろしていることがよくあります。笑
なので、キャットタワーを準備する際は、おうちの環境もありますが、高さのあるタイプが良いと思います。
次に狭いところが好きな理由として、
”一度捕まえた獲物を他に奪われないための安全なスペースだから”
”寝て過ごす時間が長いため狭い所に身を隠していた方が安全で、何者にも邪魔されることがないためストレスなく過ごせるから ”
などが挙げられます。
我が家に生後推定3ヶ月の子猫(保護猫)を2匹迎えた時、すでに人に対して警戒していたので隠れるとどこにいるのか探すのが大変で、ある時いくら探しても見つからず、数時間経ってステレオのスピーカーの後ろに隠れているのを発見し、安堵したことを思い出します。
まとめ
猫を初めて飼おうと考えている人へ向けて「猫」とはどういう生き物か、どういう習性なのか特性がお分かりいただけたと思います。
・単独行動派なのでマイペース、縄張り意識が強い
・1日の大半を寝て過ごす
・夕方、早朝に活発になる
・高いところ、狭いところが好き
冒頭にもお話ししましたが、一度飼い始めると十数年、場合によって20年近くを共に過ごすことになります。
猫を飼うと、もちろんたくさんの癒しや幸せをもたらしてくれます。
私はもともと犬派でしたが、猫派になったくらいです(笑)
ただ、飼ってから「思ってたのと違う」と後悔することにならないよう、猫にも飼い主さんにも幸せに過ごして欲しいです