私は昨年、初めて『ヘアドネーション』という言葉を聞きました。
私が普段通っている美容師さんがヘアドネーションされたんです。
実はその時、ヘアドネーションがどういうものなのか知ったにもかかわらず、「へぇ〜、そうなんだエライねぇ」とあまり関心がなかったんですよね^^;
がしかし、今年の2月にたまたま見ていたニュースで、
【7歳の男の子が3年間髪の毛を伸ばして寄付した】
という記事を見て、美容師さんに「へぇ〜、そうなんだエライねぇ」と関心を持てなかった自分が恥ずかしくなったんですよね。
その記事はこちら→毎日新聞
この記事を読み心を動かされて私、晴れて6月にヘアドネーションすることができました!
それでは、ヘアドネーションとは何か、条件などはあるのかご説明していきます。
そもそもヘアドネーションって何?
ヘアドネーション(英: Hair Donation)とは、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動
引用:Wikipedia
数年前にダレノガレ明美さんや、相武紗季さん、柴咲コウさんなどたくさんの芸能人の方がヘアドネーションで髪の毛を寄付し、話題となりました。
私は当時、流行りの話題に疎く(苦笑)普段通っている美容師さんが髪の毛をバッサリ切り、寄付したという話から、昨年初めてヘアドネーションの存在を知りました。
その美容師さんも芸能人のニュースでヘアドネーションを知ったそうです。
芸能人の”影響力”ハンパじゃないですね!
なぜヘアドネーションが必要なの?
ヘアドネーションを求められる理由として個人的に3つあると考えています。
1. 医療用ウィッグは値段が高い
通常、医療用ウィッグは調べたところ、多少金額に差はあるもののだいたい20万円前後かかり、治療費なども加えるとと大きくお金がかかってきてしまいます。
それを考えると無償で提供してもらえるのは、子供にとっても家族にとっても嬉しいことですよね!
2. 小児がんにかかっている子供の割合は少ないとは言えない
日本では年間2000人〜2500人ほどの子供たちが小児がんと診断されていて、子供1万人に1人の割合とされています。
脱毛自体は、抗ガン剤の種類によって脱毛したりしなかったりがあるようですが、髪の毛を失うということは大人子供関係なく、とても辛いことですし、周りの目も気になりますよね。
ウィッグをつけることで心のケアにも繋がると感じます。
3. ウィッグを作成するために30〜50人の髪の毛が必要
1つのウィッグを作成するために必要な髪はなんと、30〜50人分!!
日本で初めて2009年から活動を始めたNPO法人では、認知度が低かった事もあり寄付者が少なく、ウィッグを提供できるまで4年の歳月がかかったそうです。
ヘアドネーションに条件や年齢はある?
まず、ヘアドネーションをするにあたり最大の条件があります。
それは
基本、31センチ以上の長さがあること
なぜ31センチ以上の長さが必要なのかというと、頭全てを覆う全頭用ウィッグに必要な毛髪の世界的基準が「12インチ」つまり31センチだからです。
そのほかの条件としてあげられるのは
・完全に乾いていること
・軽く引っ張って切れてしまうような極端なダメージがないこと
この条件さえ満たされていれば
・年齢
・国籍
・性別
・髪色
・髪質
・パーマヘア
・ブリーチした髪
・白髪
上記のようなことは一切問題なくヘアドネーションすることができます。
ヘアドネーションはどのようにするの?
それではどのようにヘアドネーションするのかをお話しします。
1. 美容室で髪の毛を切る
美容室にヘアドネーションする旨を伝えて髪の毛を切ります。
ヘアドネーションする場合のカットは下記の通りです。
髪を小さい束に分けてゴムで強めに結び、結び目の1cm上をカット。
ほんの少しの湿り気もカビや雑菌の原因になります。必ずシャンプーの前にカットをしてください。毛束が太いとハサミがギザギザに入り、切り口が斜めになって十分な長さが取れません。また、結び目がゆるんで、配達中に髪の毛がバラバラになることがあります。ご注意ください。
引用:https://www.jhdac.org/hair.html
美容室によっては対応できない事もありますので、事前に確認することをお勧めします。
(どのように切るのか写真などを見せるのも手かもしれません!)
↑私は普段通っている美容室で対応してもらいました。
↑このようになります。
ヘアドネーションに賛同している美容室もありますので、念のため確認したいという場合は→こちら
2. ヘアドネーションを受付けしている団体へ送る
切った髪の毛を対応している団体へ送ります。
私は郵便局のレターパックライトで送りました。(370円です。)
そして髪の毛を送る際の注意点として、
1、開封に時間がかかるため、サランラップやアルミホイルに包まない。
2、髪の毛が抜けてしまうため、台紙などに貼り付けない。
3、開封時、職員が怪我をする恐れがあるため、包んだ紙をホチキスで止めない。
全てボランティアで行っており、作業できる人数も少ないため、少しでも職員の方の手間を増やさないためです。
私は切った髪を直接紙袋に入れてレターパックで郵送しました。
ヘアドネーションを受け付けている団体は私が知っている限り3団体ありますのでご紹介します。
1. Japan Hair Donation & Charity(通称 JHD&C /ジャーダック)
日本で初めてヘアドネーションを取り入れたNPO法人です。
私はこちらに髪の毛を送付しました。
JHD&Cに髪の毛を送る方は→こちら
2. NPO法人HERO
こちらはダレノガレ明美さんが紹介していたNPO法人です。
こちらのNPO法人はもともと東日本大震災以降にヒーローのキャラクターと共に年間200回を越す無償公演を、幼稚園や保育園で行っており、そのメンバーが重い癌を発症したことでヘアドネーションを知ったのがきっかけで始めたそうです。
NPO法人HEROに髪の毛を送る方は→こちら
3. つな髪
こちらの団体だけ15センチからヘアドネーションを受け付けていますので、「髪の毛の長さが足りなくて寄付できないな。。」と思っている方でもご利用いただけます。
こちらの団体ではフルウィッグはもちろん、部分ウィッグや髪の毛付きインナーキャップウィッグを提供しています。
つな髪に髪の毛を送る方は→こちら
*団体によっては公式サイト上に『届きました』と書き込みがあるようですが、それ以外は特に連絡はありません。
「届いたか確認したい」などのご希望がある際は、返信用の封筒に切手を貼ったものを、髪の毛と一緒に送ると受取書が届きます。
↑私はこちらが届きました。
シールタイプになっています♪
(濡れていてスミマセン💦)
*返信用の封筒の書き方がありますので、それぞれの団体の公式サイトをご確認ください
JHD&C→こちら
HERO→こちら
(こちらの団体は公式サイトへの掲載のみです)
つな髪→こちら
まとめ
ヘアドネーションに条件や年齢はある?についてご紹介しました。
髪の毛を寄付することで社会に貢献できて、病気や怪我に苦しむ子供たちが笑顔になれるなんて、とっても素敵なことだと感じます。
実際私も経験して、髪の毛を洗うのも乾かすのもとってもラクになったし、そのうえ社会貢献ができて、頭もスッキリ、心もスッキリで一石三鳥?!です。笑
私の毛質は決して良好ではなかったですが、お役に立てることにとても嬉しい気持ちでした。
そしてまた髪の毛を伸ばしてヘアドネーションしようと考えています。
たくさんの方にこのヘアドネーションを認知してもらい、たくさんの子供たちの笑顔が増えることを心から願います。